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執筆者の写真三木雄斗

Q&A~TCH(歯列接触癖)②~

こんにちは。

いよいよ冬っぽくなってきましたね。


布団から出るのがつらくなってきました・・・。


さて、今日は前回のQ&A~TCH(歯列接触癖)①~の続きを書いていきたいと思います。

前回はTCHとはどういうものかを書きましたので、今回はTCHコントロールについてです。

(画像が無いとなんか寂しかったので、今回もリーフレットの表紙を貼ってみました。)



そもそもTCHというのはただの癖です。

要は「貧乏ゆすり」とか「爪を噛むとか」みたいなものですね。


TCHでトラブルが生じてくる方はあまりに長い年月TCHを行い続けて、体が限界を超えてようやく痛みなどの症状が出てきます。


ですが、癖というものは「よし治すぞ!」と決意して無くせるものではありません。

長い年月体に染みついている動きですからね。



TCHコントロールの目標は、


TCHを無くすことではなく・・・

「無意識的に歯が接触したら、無意識的に歯を離す癖」

を取得すること

です!



では、その癖をどうやって取得するかという事ですが・・・

それの為に行うのが「リマインダー法」と呼ばれる手法です。


流れとしては、

①何かの合図になるものを決める(タイマー・付箋・何らかの目印)

出来れば1時間に2~3回確認できるものが良いですね。

付箋などを貼る場合は、職場・家庭でふとした時に見る物に出来れば10枚以上貼ってください。



②合図があったら歯が接触しているかどうかをチェックする。

離れていればすぐに今まで行っていた作業に戻っていただいて構いません。

もし接触していた場合は、頻度やその接触していた場面などを覚えておいてください。



③接触していたら、深呼吸・軽く息を吐くなどして口の周りの筋肉をリラックスさせる(そうすれば勝手に歯は離れます)。

体全体をリラックスしてくださいね。

舌や頬にも力が入っているかもしれないので、そちらもしっかりと脱力しましょう。




④それ以外の時には何も気にしないようにしておきます。

気にしすぎるとそれ自体がストレスになって悪化することもありますので、ご注意くださいね。




⑤上記①~④を最低2週間は継続するようにしましょう。

2週間で終わりというわけではありません。

しっかりと歯を離す癖が身に付くまでは続けるようにしてくださいね。



どこかの記事で書いたかもしれませんが・・・実は私は非常に重度の顎関節症でした。

どの程度酷かったのかというと、半年に一度は痛すぎて口を縦に5mmも開けられない状況になっていました。

イメージが付きづらいかもしれませんが、ウィダーインゼリーすら咥えることが出来ない状況です。

なので、当然食事もマトモにできませんし、喋るのも苦痛でした。

(口を開かずに喋るという謎の特技を取得することは出来ました(笑))


その後、大学4年生の頃にこのTCHという概念を知り、自分で独学で調べて実践してみたところ・・・

思った以上に常時上下の歯が接していたことが分かりました。

それで上に書いているようなリマインダー法を使用して気を付けていたところ、それ以降は顎関節症状は全くでなくなりました。


それでもTCHはまだまだ残っているので、時たま歯が冷たいものや温かいものでしみるようになったり、噛むと痛いといった症状が出ることはありますが・・・

そういう時にはリマインダーの頻度を増やしたりしていると大体2~4週間程度で消えてくれます。


もちろん歯の痛みが全てこれが原因というわけではないですし、歯科医師の診断や指導が必須の項目ではありますが・・・

もし歯に痛みなどの症状があって、通院までの少し時間が空くようであれば、その間TCH是正に取り組んでみても良いかもしれません。


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