こんにちは。
いよいよ気温が高くなってきましたね・・・。
体型からも察して頂けると思いますが、私は暑いのが大嫌いです。
材料的にも本来の性能を発揮するのが難しくなるため、当院の診療室の気温は25℃を超えないようにしています。
(まぁ、もちろん、言い訳なんですが(;'∀'))
ですので、寒い場合は遠慮しないで言ってください。
ひざ掛け、あります。
最近県外の方や、医療従事者の患者さんが増えてきました。
医科の方に関しては一般の患者さんと同じような説明の仕方をしていますが・・・
歯科医療従事者の方には比較的専門用語を用いて説明していますので、もし知らない単語等があれば聞いてください。
ちなみに、今回の方も歯科医師の方です。
メタルインレー部分にレントゲン上で虫歯があることが分かったので、除去してダイレクトボンディングで治療していきます。
金属を外したところの写真を撮り忘れました・・・。
ひとまず、虫歯を取り切った時の画像がこちらです。
画像上でみてもらうと分かりますが、インレーというものは通常の虫歯部分に比べて非常に大きく削ります。
その最たる箇所が、隣接面(前後の歯との間)です。
特にメタルインレーの場合は非常に大きく、容赦なくスライスカットを入れることが多いです・・・。
スライスカットというのは、言葉で表すと、
「虫歯になりやすい位置(不潔域)に最も虫歯になりやすいインレーと歯の境目を持ってこないようにする為にスパッと隣接面を切り取るような削り方の事」
です。
言葉で言われても、ちょっと意味が分からないですよね。
なので、画像で説明します。
ここは少し大きく見せたいので、大きな画像を使いますね。
さっき上で書いた不潔域というものが、図の矢印のある部位の、「手前の歯と当たっている場所」になります。
手前の歯と当たっているところは通常の歯ブラシでは絶対に届かず、ここを磨こうとすると必ずフロス(糸ようじ)が必要になってきます。
歯の治療とは「歯と治したところとの段差からいつか絶対虫歯になります。」
ですので、その段差部分(マージンラインと言います。)が歯との間に入ってしまうと、虫歯になりやすい部位が磨けなくなりますよね?
その為、図の青線のように大きく歯を切り取って、段差部分(マージンライン)を歯ブラシで届くところに置くために、スライスカットを行うのです。
そして、このスライスカットされてしまった部分にほとんど削らずにダイレクトボンディングを行ったとしても、残念ながら直ぐに雪崩のように取れてしまいます。
ですので、大きくスライスカットされてしまった歯については、少し内面を大きく削って、雪崩が起きないようにする必要が出てきます。
さて、で、
この大きくスライスカットを入れられた歯をダイレクトボンディングで修復した結果・・・
こうなりました。
お気づきですか・・・?
これ、実はさっき
スライスカットの説明の際に使用した画像なんです(笑)
術後写真をそのまま説明に利用させてもらいました( ´艸`)
というわけで、恒例の術前術後ですが、
こんな感じですね。
治療終了後の写真を患者の歯科医師の方にお見せしたところ、
「お~~~!」
と、非常に良い反応をしてくれました(笑)
フロスでもひっかかりが無いことを確認してますので、あとはスライスカット部で雪崩が起こらないように祈るだけですね・・・(;^ω^)
治療お疲れさまでした!
また何かわからないことがあればお気軽にご相談ください。