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執筆者の写真三木雄斗

メタルインレーの治療費について


こんにちは。

本日は保険内診療で行われているメタルインレーの治療費についての説明をさせて頂きます。

保険診療は出来高払いで、日本全国で同じ点数になりますので、他県の方でも参考にして頂けると思います。

保険点数は定期的に変更されてしまいますので、この記事を執筆中の点数にて記載させていただきます。

(2018年10月現在の保険点数)

形成時(型取りの時)項目としては以下の通りです。

・麻酔代(技術料+麻酔薬代)  0点

・インレー修復形成(形作り) 120点

・連合imp(型取り)     64点

・BT(噛み合わせの型取り)  18点

・仮封剤(仮の蓋)  0点

合計202点

1点が10円なので、発生金額は2020円になりますが、保険内診療で7~9割は保険者が払ってくれます。

そのため、自己負担は1~3割ですね。多くの方の場合は3割ですので、

202点×10円×0.3=606円(四捨五入で610円)となります。

ここに、再診料などが加えられますので、合計点数・負担金額としてはこれよりも少し上がります。

(当院の場合は再診料:45点、外来環境加算:5点、明細書発行体制加算:1点)

月頭であれば、そこに歯科疾患管理料と言われるものなども追加されます。

Set時の項目は以下の通りです。

・麻酔代(技術料+麻酔薬代) 40点前後

・装着料 45点

・セメント 11点(材料によっては17点)

この3項目に追加でインレー代が発生しますが、それは処置を行った歯やその形によって変わります。

(単純というものが歯の咬む面のみのもの、複雑が咬む面+前後の歯との間を含むものです。)

A:インレー

 ①単純:190点

 ②複雑:284点

B:金属代

 ①大臼歯

  1)単純:175点

  2)複雑:324点

 ②小臼歯

  1)単純:119点

  2)複雑:237点

上記AとB二つの合計がインレー代となります。

(例えば、大臼歯の複雑の場合は、284+324で608点となります。)

そのため、インレー修復の場合で、Set時の点数は

最も高い金額のものでも

最初に書いた3項目+インレー代なので、40+45+17+608で、710点です。

3割負担の方で、710点×10円×0.3=2130円となります。

この様に、保険内診療というものは非常に細かいルールで点数が決められています。

今回のは1本の時の金額ですので、2本、3本となると2倍、3倍に増えていきます。

ただ、これを大幅に超えるような点数を請求された場合は・・・

歯科医師のエラーか、違法請求の可能性が出てきますので、明細書などは少し注意してみて頂いたほうが良いかと思います。

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