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執筆者の写真三木雄斗

メタルインレー


こんにちは。

とうとう梅雨に入りましたね。

雨が降っている間は涼しいので、そういう点で有難いと思います。

さて、今回は

保険の治療の中でも多く行われている「メタルインレー」について。

所謂「金属の詰め物」と言われているものです。

まず、治療の流れですが、

①虫歯を取ります。

②形を整えて(私はよく形作りと説明してます)、型取りをします。

③技工士さんに作ってもらって出来た物を接着剤で着けます。

といった流れです。

流れとしては非常に単純なのですが、実は非常に難しい治療の1つです。

というのも、形が複雑になることが多いので、形作りが難しいんです。

模型の写真をアップします。

こういった形です。

グレーのところはセメントラインと言います。

セメントが入る箇所を予め作成してから金属を作らないとセメントが綺麗に入りませんからね。

この形作りのときに面をガタガタにてしまったりすると更に形が複雑になってしまいます。

その結果、適合の悪い金属しか出来なくなってしまうのです。

余りに形が悪いと、技工士さんが作りやすくするために、ピンクとか白い材料で段差をなくすという一手間が必要になってしまいます。

私個人としてはそれを技工士さんにさせるのは歯科医師として非常に恥ずかしいことと思っています。

なので、そういったことの無いように丁寧に形を作るようにしています。

で、出来た金属がこちらです。

たまに模型上で既に適合が悪いことがありますので、必ず物が届き次第確認しています。

(現在取引させていただいている技工所さんは非常に上手なので非常に適合が良いです。)

実際に装着したのがこちらです。

適合も良く、しっかりと入りました。

装着後しばらくは冷たいものや温かいものが染みるような感覚があったそうですが、だんだんと良くなったそうで、現在は全く問題は無いそうです。

※フライパンや車のボンネットで考えて貰うと分かりやすいですが、金属は熱を通しやすいです。

その為、一時的にですが冷たいものや温かいものが染みるような感覚が出ることがあります。

虫歯の治療はやったところがまた必ず虫歯になるので、なるべくすぐに再発しないようにフロス・歯間ブラシを含めた歯磨きで予防していただきたいと思います。

予防は歯磨きだけではしっかりとは出来ませんので、それについてはまたいつか書きたいと思います。

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